引用元:国立アメリカ歴史博物館
1880年ジョン・S・ヘラーによって作成されたスイスアーミーナイフ。
9インチ(22.86センチメートル)の長さに収められた100機能もあるマルチツールは、現在でも全て使用できる状態にあるそうです。
ナイフのサイズとしては長過ぎるし、写真で見る限りでは厚みがハンパないですね。重すぎて実用的な持ち運び出来るレベルではなく、鑑賞目的の芸術品といったところでしょうか
使い勝手より機能の多さを競い、一本のナイフに詰め込んだ執念の力作と言えるでしょう。
このナイフを所蔵している国立アメリカ歴史博物館によると、「それはありとあらゆるスタイルのポケットナイフの刃、鋸歯状の刃、2短剣の刃、鋏やはさみ、オーガ、コルク栓抜き、2のこぎり、ランセット、ボタンフック、いくつかの異なるタイプを含みます、シガーカッター、音叉、ペンやシャープペンシル、ミラー、ストレートカミソリ、および機能0.22口径5ショットピン打ち式のリボルバー..」などなどがセットされているそうです。
完全に機能する22口径5ショットリボルバー?そんなの必要なのかと突っ込みたくなります。
このナイフの技量と複雑さはアメリカでカトラーズ「芸術の最高の例の一つ」にしています。
このナイフはドイツ、ゾーリンゲンで行われた展示会用の作品で工芸的な芸術を強調するために作成されたもとの記述がありました。当時は国を挙げて職人のハイレベルな作品を競っていたのでしょう。
歴史の表舞台に出たカスタムな逸品です。
使いこなせなくい良いんです。なんてったって芸実作品なんですから。
もうやめて!というぐらい細かなアイテムを押し込んでいますね。作者も途中から引くに引けないところまで来ていたのでしょうか?