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スミソニアン博物館の秘蔵コレクションが凄い!

スミソニアン博物館(Smithsonian Museum)は、アメリカを代表する科学、産業、技術、芸術、自然史の博物館群・教育研究機関複合体、現在18の博物館で構成されており、全体の収集物は1億4,200万点にも及びます。世界中から毎年五千万人が見学に訪れ、なんと入館料無料というまさに神対応の博物館。

博物館は歴史のワンダーランドと言われますが、そんな博物館巡りが大好きという方も多いと思います。ここで紹介するのは、一般に公開されず表に出ない膨大な秘蔵コレクションの数々を保管しているバックグラウンドの貴重なスナップ写真です。

この写真を撮ったロイ・チップ・クラークという人は写真家として1973年にワシントンD.C.にあるスミソニアン国立博物館を訪れます。

彼の仕事は恐竜、宝石、珍しい動物、ミイラ等、博物館に展示及び保管されている膨大なコレクションを撮影するためでした。

美術館のコレクションの90%以上がストレージに保存されていますが、その撮影には約40年間という気の遠くなるような長い時間を要したそうです。

そして2010年7月12日、長年の功績により特別に許可されたバックグラウンドの中で、維持分類および研究所のコレクションを整理しているスタッフの写真を撮る機会が与えられました。

まるで秘密の物置から国宝級のコレクションを発掘するワンシーンのようです。

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出典:{LIFE}BUZZ

昆虫標本のコレクターは世界中に数多くいますが、このコレクションを見たら思わず垂涎ものの珍しく貴重な標本が所狭しとストックされています。「どうですか?こんなにあるんですよ」と言ってそうな職員さん達の顔が誇りに満ちていますね。

ここでは昆虫の35百万アイテムの標本を持つにもかかわらず、世界で二番目の保管量だなんて驚きです。現在、昆虫学上の分類では約30万種が知られていますが、それは昆虫家族の60%に過ぎません。まだまだ未知のトンデモ昆虫達がこの地球上に生息しているんですね、

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マウスのような最も小さい動物から鹿まで、59万アイテムという膨大な哺乳類のコレクションが格納されています。

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ある一つの倉庫は、地球最大の哺乳類のために特別に設計されており、巨大なクジラの標本まで保管されています。

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脊椎動物学部門のストッカールーム。これらの引き出しに整然と並べられているのは鳥のコレクションで 、64万以上の標本は世界で三番目に大きいコレクションとなります。

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動物学のジャンルの中で無脊椎動物のコレクションは3500万種を保持しています。
博物館自体が巨大なタイムカプセルとなって、未来に歴史をつなげていく重要な役割を持っているんだと感じますね。

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世界中の科学者は、収集された35万個の鉱物と1万個の宝石の中から何百ものサンプルをここから借りていくそうです。

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